奇跡のお皿



久美は下を向いて首を横に振り、

「電話は、携帯も含めてダメ…繋がらないの…。大津波警報も出てるし…。」

と、小さな体を震わせていた。


『お母さん…私より低くなっちゃったんだよな…。でも、おばちゃんの無事がわからなくて不安でいっぱいなのに、私はさっきあんな態度を…。』


「お母さんごめんね…。」

今度は美咲から久美に抱きついた。