このまま納まらないのではと思えた強い長い揺れ…。 しかし、やがて納まりをみせ、一人二人と恐る恐る机の下から児童が顔を出し始めた。 それに気付いた恒川は、 「また揺れるかもしれない…。そのままで!!」 と、強い声で指示しながら自分は教壇の机から這い出た。 「大丈夫か!?怪我はないか!?」 恒川の立ち上がりながらの声を聞いて、美咲はようやく恐怖の時間が過ぎた事に気付いた。