「片想いなんだ」


「え?」


突然、天野君はそう呟いた。


「好きなコにあげたいなぁ~
 って思って。」


あ、なんだ。

好きなコがいたんだ。

彼女いなくても
私の恋って叶わないみたい……


「が、頑張って。天野君!
 私応援するから」


今の私、ちゃんと笑えてる?

顔見るのが恐いや……


「そう?ありがとう…」


なんでだろう?

天野君なんで少し困った顔で
笑ったんだろう?


「あ、もう時間だ
 今日はありがとう栗原」


「え、私なんもしてないのに…」


「ハハ、まーいーじゃん
 じゃまた明日。学校でね」


そうして私たちは別れた。