「も〜麻瑠ったら、いっつも頭の中はまぼろしの王子様しかないんだから〜!」 「まぼろしじゃないもん。」 私がすねた声で言い返すと樹奈がつづけて言う。 「も〜そろそろ現実に目覚めなさい!もう高校生なんだから、恋をしたいという気持ちはないのかね!?」