長谷部くんの声は震えていた。



私はいきなり怒鳴った長谷部くんを疑問におもいつつも、聞いてみる。


「ど、うしたの?」


「ごめん・・・ごめん・・・ごめん」


長谷部くんはそう言って泣いた。


長谷部くん、なんで泣いてるの?


なんで突然、怒鳴ったの?


このころの私には疑問しか浮かばなかった。