「佐奈ちゃーん、それはないでしょ~??
こんな可愛い顔からそんな言葉発しちゃダメだよぉ~」
いかにもチャラそうな金髪をいじりながら、男はそう言う。
「…急いでんだけど…」
私はちょっときつめに言った。
…男の眉間にしわが出来たのが見て取れた。
「…佐奈ちゃん、
調子に乗んないほうがいいよ?
こう見えても、俺、結構本気だから♪」
…今日のはすんごいしつこい。
「どけっつってんだろ!」
…つい、言ってしまった。
こうゆうのは食いついたら負けなのに。
「…ほんとに聞き分けないね…?
…お前ら、連れて来いよ?」
「「「「はい!!!!!!」」」」
どこから出てきたのか、たくさんの連れが私を無理やり持ち上げる。
「やめろっ!」
