あー、なんであいつのこと思い出すかな。 「副長、お呼びですか?」 障子の向こうから斎藤の声が聞こえた。 「あぁ、ちょっとな。黒崎のことなんだが」 「はい」 「あいつを監視しろ。ほかの仕事があるときはその仕事を優先していいから」 「・・・承知」 「それから」 「はい」 「・・・新見さんのことなんだが」