結局、成り行きで新選組に入ることになった。
本人は仮だと。
それにそいつは刀を持っていない。
ここに来たときからなかったんだと。
そしてそいつは人が斬れない。
そいつの時代は人を殺してはいけないらしい。
それにそいつ、小刀で自分を斬ろうとするし。
お前っていうと、黒崎真紘だと名乗った。
こいつ・・いや、黒崎の役職は俺の小姓と総司の補佐になった。
その日は騒がしい日になった。
それに次の日だって、俺の部屋の前でぶっ倒れているし。
それにあいつの・・黒崎の目はすごくきれいな瞳だった。
俺たちを見る目は、斬るなら斬ってみろ、という目をしていた。
けど、途中どこか切ないそうな目をしていた。
あとで総司に呼ばれ、総司もそんなことを言っていた。


