あたりがすっかり暗くなった夜に
永倉、沖田が帰って来た。
皆は大広間でがやがやしていた。
ーガラッ
「あ、しんぱっあつぁん、総司おかえり!」
「・・・遅かったな」
「女はどうだったかぁ~?」
「おう」
「・・・」
うん、一人変な発言していたけど置いておこう。
「いやぁまぁ、お酒は美味しかったよ。食事も豪華だったし」
「うらやましいなぁ」
「ねっねっ、女どうだった??」
「どうって、お酒注いで相手したたぜ。野口たちに」
「そーじゃねぇよ」
「まぁ今回も芹沢さん、機嫌がよかったけど、前みたいにならなくてよかったよな。総司」
「え?あぁはい」
あれ?元気ない?あいまいな返事を・・・
「総司・・・?」
心配そうに名前を呼ぶ、ぱっつん。
「あぁ、私先に部屋に戻りますね」
と言って大広間から出て行った。
「どうしんたんだろ?総司」
「なぁ、永倉、前みたいにって何だ?何かあったのか?」
と不思議そう?に尋ねる斎藤。
もしかして沖田さんのこと心配している・・・?
「え!?・・あぁこれはまだ、斎藤がここにきていないときの頃だったかな?」
何か思い足したぱっつん。
「ほら、浪士組が結成されて八木邸に来た時、芹沢さんがお昼に食べに行こうって言っただろ?こっちは誰も行こうとしなくてさ、総司がいくっつたろ?土方さんがやめとけって言ったけど、俺が一緒に行くってことで行ったろ?」


