私は、スクバから出したものを片づけた。

「なぁ、なんで、未来に残しちゃいけねーんだよ」

こいつは何にも学べてねー。

「バカか?てめー」

「んだと!」

「さっきから、それしか言ってねーよな」

「!!」

「あははは」

「おい!総司!笑うな!!」

「だって、本当なんですもん。あはは」

「さすが沖田さん」

「はぁぁ!?」

「あ、私は・・・・?」

あ、すっかり忘れてたよ、近藤さん。・・とは言わず、

「その場に座ってていいすっよ」

というと、…座った。座った…。

「んで、なんでのこせないんだ?」

「私たちが生きている時間軸や空間、宇宙を違反するからだ。つまりだ、歴史が変わるからだ」

「・・歴史は変えられないのか?」

「少しは考えてみろバカ。」

「んだと!!・・・なぁ、聞いてもいいか?」

…何となく予想が出来た。

「なぁ、お前の時代は江戸幕府は続いているのか?新撰組はどうなっているかわかるのか?」

やっぱりな・・・・。

「答えられない。私を斬ってでも答えろって言われても無理だ」

「なんでだ」

「お前の頭は腐ってんのか?いいか、よく聞け。もしここで、すべてを話したら、お前たちはその事実を変えようとする。そうしたらどうなる。本当は死んでいたはずの人間が、生きていて、生きていた人が、死んでしまったら。私の友達もいなくなるかもしれない。知らないやつがいるかもしれない。それに、もしかしたら私は生まれてこなかったかもしれないんだぞ」

「・・・・」

「少しのことで大きなことが変わってしまうんだぞ」

「・・・そうだな」


「もういいな。私は帰るぞ」

と、障子を開けようとした。

「・・・帰る?・・・何処に?・・あれ?どうやってここに来たんだ??・・・私の名前は黒崎真紘。16歳の高校生・・あれ?私ここに来る前何していたんだ‥‥」

「おい、どうした」


「思い出せない…ここに来る前の記憶が・・・」