いやでも…私が言いつけを守ったところで、

先輩を待つことには変わりないか…。



だってすでに15分オーバーですよ?




いつくるかなー…なんて心の中で何回つぶやいたことか。




小さくため息をつきながら、意味もなくヒールの少し高い靴をコツンと地面に叩きつけてみる。




「_____…。」




ヒールなんてあまり履いたことないから、歩くと響いてくる音が新鮮で、


それだけでちょっと大人に近づいたような感じがしてしまっていた。




まぁ…お姉ちゃんに頭下げて貸してもらっただけのことはあるかな。




それに、この服も……。



あのお姉ちゃんが珍しく私の格好を褒めてくれたし、


自信もって…いいよね。