「先輩…!」


「…今日早いね。」


後ろを振り向いてテンションの上がる私を見て、

若干引き気味の先輩。



「だって、久しぶりだったから……楽しみ、で…」



言っているうちにどんどん体温が上がって行くのが分かる。


…なんでこんなこと言うだけで照れてるんだ私……。





「せ、先輩、この一週間なにがあったんですか?」



あからさまに話題を変える私。


わかりやす…。




「あー…球技大会。」


「え、球技大会?」


「うん。その朝練」


「球技大会…って、もう終わっちゃったんですか?」


「そう、昨日」



なんて、欠伸をしながら目も合わせずに話す先輩を見て、私はぽかんと口を開けた。