「気に入った?」 目の前で勝ち誇ったような笑い顔を向けてくる香水の持ち主。 私の反応見てれば分かるでしょうに… 「…すごい好き」 「うん、俺も」 「「……」」 沈黙。 な……なんかコレって… …告白しあってるみたいじゃない? 「ぷっ…俺らカップルかよ」 「ははっ…ほんと、おかしいね」 なんだ、カケちゃんも同じようなこと思ってたのか。 一人だけ照れて、少し恥ずかしい。 「そんなに好きなら…コレ、あげるよ?」 「えっ?」 彼は目の前にコトンと小瓶を置いた。