人差し指くらいの大きさしかない透明な小瓶をつまむようにして私に見せる。 「ちょっと、つけてみる?」 カケちゃんは持っている小瓶を小さく振って、中の液体を揺らした。 液体が夕日に照らされて、キラキラしてみえる。 なんだか、魔法がかかっているみたいだなぁ… 「す…少しだけ」 そう言うとカケちゃんは小さく笑って、小瓶の蓋を外した。 「……」 どんな、香りがするんだろう。