ヒロチーが口をとがらせてこちらを見ている。



暖房で火照っているのか、頬のあたりがピンク色に染まっていて、超かわいい。




あー……早く触りたいんだけど……。



「ここ、さっき教えたところ……できるようになった?」



結構スパルタなんすよ、彼女。



明後日から期末テスト、ということで、俺の部屋で一緒にテスト勉強をしているわけだけど、


これがなかなか、甘い雰囲気に持ち込めない。



いやいや、別にそれ目当てで呼んだわけじゃないけどさ。



やっぱり、それなりに期待はするだろ。男だし。




ここんところ、ヒロチーはテスト勉強に必死で、あんまりその……触れてないし。




「うーん、まぁ……少し?」


疑問形に疑問形で応える俺を見て、彼女はまた口を尖らせた。