【完】彼を振り向かせる方法





「手は繋いだことない……けど、ハグはある」



「チューは?」



「…まだ」



なにこれ…罰ゲームみたい…。

だって、めちゃくちゃに恥ずかしくない…?


カケちゃんの反応が気になって、俯いていた顔を少し持ち上げる。



「なるほどねー……」


すると、彼はコクコクと頷きながらそう呟いていた。




あれ?


なんかもっと…「えマジ?そこ止りなの?」とか言われて、


バカにされるかと思っていた。



「ん?なに?」


「え?」


「いや、なんか俺の顔ずっと見てるから」



私ってば知らぬ間にカケちゃんの顔を凝視していたみたい。