二回も叩かれるなんて。
ヒリヒリとした痺れは、全身をフリーズさせるように私の力を吸い取っていく。
再び左側に向いた瞳は、そばにある机の四隅を眺めるだけ……。
すると突然、すぐ下の方でプツッという音がした。
先輩の片手は私の左手首を押さえたまま。
だけどもう片方は、薄手のブラウスのボタンを一つ一つ、外しにかかっていた。
「や、めて……」
身体に精一杯の力を入れるも、全く動いてくれない。
左手首だけじゃない。
先輩の足は私の両足を両脇から押さえて、制御不能にさせていた。
プツッ……プツッ……
ゆっくりと、だけど確実にインナーを露わにしていく先輩。
「お願い……もうやめて！」
唯一自由のきく右手で先輩の腕を掴むものの、彼のそれはビクともしない。
プツッ……
ブラウスの最後のボタンを外したところで、彼は言った。
「その男にも晒せたんなら、問題ないよな？」
そう、口角をクイッと上げながら。
