【完】彼を振り向かせる方法





生意気な面さげてるくせに、いい奴なんだよなぁ、光波って。


ヒロチーの親友なだけあるわ。


類は友を呼ぶ、って……こうゆうときに使うんじゃないっけ?




「俺が千紘と翔を近づけたのは……面白半分とかじゃない」



まだ口を尖らせたまま、小さな声で光波はそう言った。



「お前の気持ちがどれほどか、知りたかっただけ」


「……なに?どゆこと?」


「翔が本気で、千紘のことを好きかどうか。……お前、女たらしだし」



結構なこと言っている割に、顔を俯かせている光波。


全く、ほんと気にしいだな。



「別に怒らねーよ?間違ってないし。光波ってほんと優しいよなぁ〜」



どうせ、女たらしって言ったことを気にしてんだろ?



「はぁ?なんだよそれ」


「まぁまぁいいじゃん。んで、分かったの?俺がどんくらい好きかってこと」



光波の真隣に座り直して、俺は耳元でそう聞いてみた。