……なんて、外界の様子を全く気にせずに思い伏せていたそのとき。
シュルッ……
「ん……ぐっ、いやぁぁ……!」
私の足首に触れた、細長いなにか。
暗闇で視界の神経が鈍感だからなのか、他のところは敏感で、
それに触れられたところから徐々にゾワゾワと恐怖がのし上がってくる。
鳥肌だって、一瞬にして立った。
……それで
「ヒロチー?おい、大丈夫か?」
「う、う……こわ、い……」
どうやら私は勢い余ってカケちゃんの手を離し、
反転して彼の胸にダイブしたみたい。
とゆうか……なに?今の。
もしかして私にもついに、幽霊とご対面する日がきたってこと……?
身体中が痺れたみたいにブルブル、カタカタと震え出す。
怖さに耐えられなくて、
私はギュッとカケちゃんの背中に手を回して、力のある限り引き寄せた。



