え、私がカケちゃんの元カノだって?


「ははっ、ないない何それー?」



顔の前で手をヒラヒラと振ると、

凛も光波も「なーんだ」と言ってなんだかがっかりした様子。




「悪かったわねっ、元カノじゃなくて。でもなんでそんなこと聞いたの?」


「…この学校にね、大地くんと同じ中学出身で、

しかも彼が中学のとき唯一本気で付き合った子がいるらしいって聞いたからさ。」


凛は机に肘をつきながらそう言った。


カケちゃんの本命…かぁ……。



そんなの聞いたことなかったけどな…。



「で、それがもしかしたらお前かもって思ったんだけど…

なわけねーよな、お前みたいなチンチクリンが…翔の元カノなんて。」



「う、うるさいっ。私にはちゃんと、色男の先輩がいるんだからね!」



私は自慢げに立っている光波を見上げた。