なに?なにが?


そんな目で私を見る二人。


どうやら本当に言いそびれていたみたい。



「私とカケちゃん、おんなじ中学なんだよ。」



……いやあの、口を開けてぽかんとされても困るんですけど。

そこのお二人さん。




「しかも私、中3のとき同クラで、

委員長やってたからか知らないけど、先生にカケちゃんの勉強見てやれって頼まれてさぁ〜……って聞いてる?」




私の話なんてそっちのけで、凛と光波は顔を見合わせていた。



そんなに驚くことかなぁ…。



まーそうか、あのカケちゃんだもんね。




しかもうちの中学からこの高校に来た人って、実はあんまりいないし。




「なぁ…もしかして、千紘って翔の元カノ?」



光波はカケちゃんをチラチラと見ながらそう聞いてきた。