「あ、ねぇ中間っていつからだっけ?」
「再来週の火曜日だよ。カケちゃん、ちゃんと勉強してる?」
「ん?そうっすね」
「…してないね」
「バレた?」
カケちゃんと二人で同じ教室に向かう。
やっぱり目立つよね、この人の隣にいると。
女の子を中心とした生徒の視線が刺さる。
だけど私たちの関係が勘違いされるとか、体育館裏に呼び出されるとか、
そういったことは一切ないから構わない。
だってアレでしょ?
カケちゃん、いつも女の子数名引き連れて歩いてるイメージ定着してるもん。
「勉強しなきゃダメだよ!高校は留年あるんだからっ!」
「すげぇ、それ今日かーちゃんに言われたのと同じフレーズ」
教室に入るなりまた爆笑し出すプレイボーイ。
お母さんって……。



