それに、『違う、けど』のあとって……なにを言おうとしてたのか、ちょっと気になってしまう。




『ごめんヒロチー、で……どこにいるの?』



「え?あ、あぁいいってほんとに。カケちゃんいま他の子と遊んでるんでしょ?そんなのダメだって…」



『いや、こっちは大人数だから俺が抜けたところで変わんないし。ヒロチーの居場所教えて』




早口でそう言い終えるカケちゃんに圧倒されて、ついには今いるショッピングモールの場所を教えてしまった。



押しに負けたっていうのもあるけど、本当はちょっとカケちゃんの顔が見たくなってしまったから。




なんでかは……わかんないけど。




そうして私はカケちゃんに指示された通り、ショッピングモール近くの公園で彼を待った。