【完】彼を振り向かせる方法





そんなことを繰り返してついに全部食べ終えてしまった私。



先輩はそのことにも気づいてないみたいだけど……。



はぁ……。


私はため息を一つついて、先輩と同じようにケータイを光らせた。



『カケちゃん、メールありがとう。』



カケちゃんのメールへの返信をそこまで打ったところで、私の指先は動きを止めた。



そのまましばらく考えたところで、また指先を動かした。



『もう、ちょ〜楽しいよっ!先輩めちゃくちゃ映画ワクワクしてるしっ。カケちゃんのおかげだよ!ほんとありがと』



絵文字をたくさん使って打ち終えた私は、そのまま送信ボタンを押した。