[仮]ヒロインは私⁉



「…転校っていつからなのよ……」


もう転校を阻止することを諦めた私は、無理矢理にでも先のことを考えることにした。


母親はというと、ニコニコ微笑みながらありえない言葉をさらっと口にする。


「明後日よ♪」


あさって…? って、2日後ってこと⁉


いくらなんでも急すぎる。
まだこの状況でさえまだちゃんと理解できてないのに。


「ねえ、ママ?嘘だよね?」

流石の私も顔がひきつり、嘘であって欲しいという願いを込めてまっすぐ母親を見つめる。