「うるさいなあ、昔の話なんかやめてよママ!てかパパはまだまだ先の話しないでよ〜!」
2人の勝手な話に少し恥ずかしさを覚えた私は、少し膨れながら言った。
「はいはい。さあ、ケーキ食べようか!次3人で食べれるのはいつになるか分からないもんな!」
父親はまたさらにさみしそうな顔になり、フォークを手にとった。
「もしかしたら最後かもしれないものね。」
母親はうっすら涙を浮かべ、ケーキを取り分けている。
ん?さっきから何か突っかかる。
"次3人で食べれるのはいつになるか分からない"…?
"もしかしたら最後かもしれない"…?
どういうこと?
心に不安が芽生え、嫌な予感がする。
