[仮]ヒロインは私⁉




「実は…。」



私はマグカップに視線を落とし、そのままここにくるまでの流れを全て話した。




いきなり転校することになったこと。

知らない街で道に迷ってしまい、着くまでに時間がかかったこと。

そして、学園長にこの部屋まで連れてきてもらったこと。



全部話し終わる頃には、マグカップの中の甘いコーヒーはなくなっていた。



そして、彼は私に一言


「学園長に話聞いてきます。それまでここにいてください」


そう言い残し、部屋をあとにした。


結構優しい人なんだな……





リビングにひとり、ポツンと残された私はキョロキョロ周りを見渡す。