ニヤニヤしながら"良かったなー、遥"と言い放ち、扉の向こうに姿を消した。
「あの、怪我ないっすか…?」
そんなチャラ男を横目で見送った、遥と呼ばれる赤髪の男は、真っ赤な顔で私に声を掛ける。
「あ、ごめんなさいっ…!」
私はやっと我に返り、彼の上から体を起こして立ち上がった。
やばい。何してんの私!
男の人を押し倒してしまったいう事実から、恥ずかしくて顔をあげることができずにいた。
そんな私に、遥と言う赤髪の男は
「何があったか、教えてください」
それだけ呟いて、扉の向こうに私を招き入れた。
メニュー