「うちの学校は5人部屋でね。空きのある部屋がひとつしかなかったんだ。申し訳ないけどそこで生活してもらえるかな?」 「い、いえ!いきなり決まったことなのに、快く入学許可してくださっただけでもありがたいです!」 申し訳なさそうに眉を下げる学園長に、私は早口で言った。 5人部屋かあ… 同室の人と、仲良くなれるかな… 少しずつ不安が募ったが、それをかき消すようにグッと拳に力を込める。 「ここだよ。」 学園長が足を止めたのは、沢山部屋のある廊下の1番奥の部屋の前。