[仮]ヒロインは私⁉




「大丈夫ですか?」



状況が理解できず固まっている私に、助けてくれたのであろう男性が顔を覗いた。


私は思わず目を見開く。

私の視界に映る人の顔は、この世の人とは思えない程の美しさだったから。


金に近い髪色に、真っ黒で大きな瞳がよく映えている。

にこっと笑う彼は、"美少年"と言う言葉がぴったりすぎるルックスだ。