そいつも俺の方を見ると 大きな目を更に大きくさせて コッチを見るもんだから その瞳に吸い込まれそうになった。 ーあ、やば。 俺としたことが なにしてんだろーな。 スッと視線を動かすと 廊下の奥から 長瀬が走ってくるのが見えた。 「やばっ、長瀬だ」 体育教師らしく 暑苦しい長瀬は拳を降り上げて 怒鳴っていた。 うーん、こういう時は‥ 「みんなー!逃げるぞー!」 きゃあきゃあ言いながら 散っていく女の中で 俺はもう一度その子を見た。 出遅れたのか 他の女とぶつかっている。 どんくさっ!