私の3人の王子様




そいつも俺の方を見ると

大きな目を更に大きくさせて

コッチを見るもんだから

その瞳に吸い込まれそうになった。



ーあ、やば。



俺としたことが

なにしてんだろーな。



スッと視線を動かすと

廊下の奥から

長瀬が走ってくるのが見えた。



「やばっ、長瀬だ」



体育教師らしく

暑苦しい長瀬は拳を降り上げて

怒鳴っていた。



うーん、こういう時は‥



「みんなー!逃げるぞー!」



きゃあきゃあ言いながら

散っていく女の中で

俺はもう一度その子を見た。



出遅れたのか

他の女とぶつかっている。



どんくさっ!