ホッと一息つくと同時に ザワザワと周りが騒がしくなる。 それぞれの教室へと 流れていく人波に身を任せていると、 急に女の子のよく通る声が 廊下に響いた。 「きゃー!拓真先輩!斗真先輩だぁ!」 女の子が見つめる先に パッと視線を移すと 窓から差し込む春の柔らかい光に包まれ 心なしかその場所だけキラキラと 輝いているような気さえするそこに‥ 二人の王子様がいたのでした。 ーあっ‥。 瞬間的に跳ね上がる、 私の鼓動‥。