修先輩は取り巻く女の子には
関心がないようで
拓真先輩と斗真先輩の元へ
一直線に向かう。
その動きが廊下の先を見てピタッと
止まったかと思うと
甘い笑顔は崩さずに口を開いた。
「やばっ、長瀬だ」
全員が修先輩が見つめる方に
視線をやると
ガタイのいい先生が拳を振り上げて
こちらに向かって走ってきていた。
「コラー!お前達!
早く教室に行かんかぁ!!」
「みんなー!逃げるぞー!」
長瀬先生の気迫と
修先輩の一言で
集まっていた女の子達は
バタバタと走りだす。
ぽけっとしていた私は
一瞬出遅れて何人かの女の子と
ぶつかりながらもその場を後にした。
