突然声をかけられて後ろを向くとまだ幼さの残った男の子だった 『え、えっと…あっち…』 私は少しおどおどしながら東の方角を差す 「ありがとう!えっと…」 『高等部1年のミー…あなたは?』 「中等部2年のティト!……あ、年上だった…です」 『あ、良いよ…敬語じゃなくても』 「本当?ありがとう!えっと、こっちだよね…じゃあね、ミー!」 ティトは私が指差した方角へ走って行く これが私たちの初めての出逢い…