気まぐれ王子とサル女




「そーた。」


声をかけても応答が無い。



爽太が机に伏せていたので
机の横にしゃがんでみた。




まつげ長いなぁ。



静かに寝息をたてながら
スヤスヤと寝ている。



起こすのも可哀想だと思ったけど、
早く遊びに行きたいし
起こしちゃおう♪




爽太のほっぺをツンツンして

「爽太、起きてー」

と私は呼びかけた。




「...んっ」



かっ、かわいい。

なんだ今の声。



寝顔があまりにも可愛かったので
ケータイのカメラで
写真を撮ることにした。



"カシャッ"


すると、シャッター音に気づいたのか
爽太は目をこすり
目を覚ました。