気まぐれ王子とサル女




「お待たせ。」



走りもせず、
ノコノコとやってきた。



「何分待たせれば気が済むの?」



さすがの私も
イライラしてしまう。



「ごめんって。
お前だから遅刻しても平気かなーって。
連絡しただけでも感謝しろ。」



「はい。ありがとうございます。」




て、何で私がお礼言ってるんだ⁉



元はと言えば
爽太が遅刻してきたくせに。



「ねぇ、もしデートだったとしても
爽太は寝坊するの?」