気まぐれ王子とサル女




「笑えてねーぞ。ななみ」



「え?」




陽葵は一緒にいた男子たちに
"わりぃ、先行ってて"と言って
私と2人になり、


「何があったんだよ」


と陽葵は膝をかがめて
私と同じ目線になりながら言った。



陽葵の目は透き通ってて
私はその陽葵の中に
吸い込まれるような感じに陥った。



「あっ、いや、別に。」



何を話したらいいか分からず
私はつい目をそらしてしまった。