気まぐれ王子とサル女




「へっ平気だよ。
心配しなくてもサル女は元気...」


そう言いかけると


「んなわけねーだろ、ばーか。
お前ウソつくの下手すぎ。
何年一緒にいると思ってんだよ。」


爽太の言葉1つ1つが胸に響いて、
涙が出てきた。


「うっ...ぅぅ」



「なな!?えっ、泣い..てる?」



爽太に心配させたくない。

そう思い、私は
「泣いてないもん」と一言いった。