気まぐれ王子とサル女




「ななみん、
付き合ってくれるよね?」


そう言うと
先輩の顔が迫って来た。


「いっ、嫌です。
先輩とは付き合えません。」


足がガクガク震えながらも
私は先輩に自分の意思を伝えた。


だが、先輩は私の声を無視して
さらに顔が近づいて来た。


手で押し返しても
やはり男性の力はビクともしない。




もうダメだ。



先輩の唇が私の唇と
触れるか触れないかという時、



「先輩何やってるんすか。」