3月に入り、卒業式の
練習が始まった。
卒業式は15日。

今日も練習があるけど。
やりたくない気分。
私がだらだらやっていると、
「chuka、やるきないんやったらやめとき」
と違う組の先生に言われて、
何で私が助けてほしい時に
助けてくれんかったのに、
今頃先生面してんの?
と思った。
男子にも笑われて
そこにいるのが辛くなった
私は、体育館を1人
飛び出した。
もう我慢しきれなくなって、
帰ってやると思って
用意をしていると、
先生が走って来た。
「chuka、大丈夫やから、戻ろう?」
何が大丈夫なの?
みんなの前であんな
はずかしいめにあって、
もう戻れるわけないよ。
私はそう思いながら固まって
いると、先生が素を見せた。
ガクッ
先生が床に崩れ落ちた。
え、何?
「もういいわ。
もうわかった。」
先生はそう言った。
は?何にもわかってないくせに、
何がわかったて言うの?
「行くん?それとも帰るん?」
私は体育館に行きもせず、
帰りもせず、練習が終わるまで
別の部屋で待つことにした。
私が言うのもなんだけど、
ここで帰らなかった私は
前よりも強くなったと思う。
なんかもう、ばかばかしくなった。
アホみたいな男子のために、
小学校最後の卒業式の日を
無駄にするなんて。
それから帰ってきた男子に笑われたけど、無視をした。