ピリリリリ… 「またか…」 最近この夢で目が覚める 階段を降りる そこには誰もいない静かなリビングがある 「くそ親父」 俺の家族は親父だけだ。 仕事にしか目がない男。 どっか出掛けたことなんてない。 母親は俺が中1のときに出ていった。 母親は、いつも泣いていた。 親父のことで。 けんかは毎晩。たまに母親と俺に手をあげた。