「柚紀ちゃん、いますかあ?」

ダダダダダッ

あたしは階段を2段とばしで
勢いよく走る。
口にはパン…古いか…


「なっちゃん!ごめんっ」

玄関前まで
あたしを呼びにきてくれたのは
幼なじみのなっちゃん。
…夏希ちゃん。

「珍しいね、寝坊とか。」

なっちゃんがあたしの荷物を持つ。


…綺麗な髪だなあ。
若干オレンジ色まじってて、
ロングで…




『キスしねぇ?』





「うわああああっ」



「ゆず!うるさいっ!」


ママに怒られた。



だって思いだしたんだもん。



なっちゃんに背中押されて
家をでる。