「おう・・・みんな席に着けっ・・・」
クラスメート達は静かに席に着いた
「・・・渡部さん・・・
さっきは勝手に泣いてしまって
ごめんなさい・・・でもあんまにも
冷たくて・・・びっくりしちゃたの・・・」
そして先生も
「渡部・・・俺も悪かった・・・
渡部がいじめにあっていたのを
わかっていながら何も出来なくて・・・」
「梨音・・・」
「・・・ごめんなさい・・・
黙っていて・・・心配かけたくなかった・・・」
照彦はそっと梨音を抱きしめた
「・・・私もみんなとどうして良いかわからなくて
・・・小さい頃からいろいろな事があって
人が怖かったから・・・ごめんなさい・・・
それと私は4月からみんなとは違う中学へ
行きます・・・この街を離れます・・・」
「そうか・・・でも渡部が決めたんなら
みんなで応援してやろっ・・・よしっそろそろ
式が始まるから移動しろ・・・」
話し合いをおえみんなと式に出た
梨音は先生のそばに行くと
「おう・・・渡部っ」
「先生っ・・・ありがとうございました・・・」
「梨音がお世話になりました」
「いえ・・・何も出来ずに申し訳ありませんでした
・・・渡部、良い彼氏だな・・・
頑張れよっ」
「はいっ・・・じゃあ、さようなら」
梨音は照彦と学校を後にした
