照彦の姿が目に入り
私は走って照彦の胸に
飛び込んだ

照彦は優しく抱きしめた

「梨音・・・どうしたんだ」

私は我慢していた涙が溢れ出てきた

「来なきゃ良かった・・・
帰りたい・・・」

すると私を呼ぶ声がした

「・・・渡部っ・・・
良かったまだ居てくれて・・・」

「・・・何っ・・・」

「悪い、何もわからないまま
渡部を責める様な言い方して・・・
みんなも俺ももう一度話さないか・・・」

「梨音・・・もうこの街から
引越しするんだからわだかまり残すのも
嫌な気分残るから・・・俺付いてるから
なあ・・・話し合おう・・・」

「・・・うん・・・一緒にいて・・・」

「ああ」

そして照彦と先生の後から教室に
戻った