涙空ー忘れられないー



それから一週間が過ぎようとしていた

照彦はときどき家で仕事をしながら
梨音のそばにいたおかげで
梨音もだいぶ落ち着きを取り戻し
時々笑顔も見れる様になってきた

「なあ・・・梨音」

「・・・うん・・・何」

「そろそろ外出てみないかあ・・・」

「・・・うん・・・どこいくの・・・」

「俺の実家・・・おふくろ達梨音の事
心配してるからさあ・・・」

「うん・・・大丈夫かな・・・」

「心配しなくても大丈夫・・・」

「じゃあ、行こっ・・・」

「ああ、じゃあ支度するかっ」

そう言って照彦の実家に行くために
支度をした