涙空ー忘れられないー



それからしばらくして
梨音は落ち着きを取り戻した

「・・・大丈夫か・・・」

梨音は照彦の腕の中で
小さく頷いた

「梨音・・・しばらく会社
休み取ったから・・・」

「・・・休んで平気なの・・・」

「ああ・・・仕事は家でも出来るから
・・・でも梨音の隣に居られるのは
俺だけだから・・・」

「・・・ごめんね・・・」

「気にするな・・・会社より
梨音の方が大切だから・・・」

「・・・ありがとう・・・」

照彦は再び梨音を抱きしめた

そして梨音は照彦にしがみつく様に
腕の中にいた