「あの、先生、これは別に眺めてたわけではなくてっ」




「ぶはっ、あははははっ」




「え?…ちょ、何笑ってるんですか。」




「いや、そんなに焦らなくてもと思ってな。畳んでくれようとしてただけだろ?それくらい周りの状況見たら解るよ。あははははっ」




私のリアクションにお腹を抱えて笑う先生。




うん、これはあれだな、顔面に投げつけるが正解だった気がする。




今からでも遅くないな、よし投げよう。




「あ、おい、投げるなよ。」




「え。」




「投げつけてやるって顔してる。」




……こんなことまでお見通しとは。




さっきは嬉しくて感謝もしたけど、今は腹立たしさしかないな。




「先生のばか、もう畳んであげません。」




先回りされ投げるのは禁止されたので、床に下着を置き立ち上がる。




本当は畳んだものひっくり返して仕返ししようかと思ったけど、それは子供っぽすぎる気がするからね、やめる。




とりあえず洗面所にでも行って落ち着こう。




少しだけ拗ねてやる。




「伊緒、待って。」