ちょ、ちょちょちょちょちょちょちょっとまって!!!!!
なんで私は上半身だけじゃなくて全裸なの!!
え、あ、そっか、昨日先生と……って、今そんな余韻に浸ってる場合じゃない。
服!!下着!!いやもう、その前に何か隠すもの!!
うわぁぁぁぁぁぁあ、早くしたいと思えば思うほど頭が追い付かないぃぃ!!!
ぐるぐると回る思考に振り回されながら、必死に身体を隠すものを探す。
「いーおっ」
すると、後ろから黒い物がふわっと私の身体に巻き付けられ、そのままゆっくりと抱きしめられた。
あ、これ上布団……。
先生、私の必死さに見かねてかけてくれたんだ…。
「あ、ありがとうございます…。」
「うん。」
布団の上から抱きしめられる腕の力が心地いい。
優しくて、でも力強くて、朝からすごくドキドキしてしまう。
「伊緒、身体大丈夫か?辛くない?」
「…はい、だいじょうぶ、です…。」
先生の言葉をきっかけに、ゆっくりとでも確実に昨夜のことが頭を駆け巡る。
自分から誘ったこと、先生の言葉、行動、全てが思い出されていき身体が火照っていくのが解る。
穴があるなら入りたいというのは、こういう気持ちなんだな…。

