私の突然の発言に驚きまくる二人。
その姿が少し似ていて可愛い。
やっぱりずっと一緒に居ると似てくるものなのかな。
「なんでまたそんな嘘ついたの?」
「あ、えっと…今日は久しぶりのお泊りなんで、どうしても晩御飯を作ってあげたいんです。それで、スーパーに食材を買いに行きたくて……。」
改めて口に出すと恥ずかしい。
今までは一応秘密の恋だったから、先生との事は周りに話せなかったしね…。
いざ話すとなるとドキドキして、恥ずかしくて、なんだか少しむずがゆくなる。
「あぁ、そういうことねっ!!解ったわ、かっちゃんがきたら上手く言っとくわ。」
「はいっありがとうございます!!!」
喫茶店を出て、今から向かうのは大型スーパー。
そこは丁度喫茶店と先生の家の間にあって、比較的品ぞろえも良い所。
「うーん……。」
肝心の晩御飯は何にしようか。
先生、今日は何が食べたいんだろう。
こんな風に悩むくらいなら、外出をするような雰囲気で何が食べたいか聞いとくべきだったな…。
「………あ。」
先生とは久しぶりに会うし……うん、もうあれしかないな。

