優しく、そっと触れるように唇を重ねる。





「ん……。」





そして、呼吸がしづらくなるように、何度も何度も唇を重ねていく。





最近忙しかったからな…こんなにゆっくりと伊緒に触れたのは久しぶりな気がする。





なぁ伊緒…できれば起きてるお前にキスがしたい。





だから早く起きろよ…。





「伊緒……。」





「ん――…んん…っっ」





俺の狙い通り、キスのせいで呼吸がしづらくなってきたのか、伊緒の身体が動き始める。





よし、この反応ならもうそろそろ…。





「っっっせっ…!!!」





よし、起きた。





「え…せんせ…え…?」






キスをされていることに驚いたのか、それとも俺が帰ってきていることに驚いたのか、伊緒は目を見開きながら俺の目をじっと見つめる。






その姿がまた可愛くて、もっといじめたくなってしまう。






「おはよう、伊緒。」






ただ、今は我慢しておこうかな。